アンティーク調のペイント
- 2014.06.04
- 家具・雑貨など制作物 日記
アクセサリー置きとして制作したこちらのボックスは白いアンティーク調のペイントを施しています。
新品ですが相当使い込んだ佇まい。
ハケの後をわざと残して、おおよそ日本人の仕事らしからぬテキトーさをあえて出します。
突然ですが、ここでアンティーク家具やこういったアンティーク調商品が人気を集める理由を考えてみたいと思います。
まず、使い込んだ見た目から連想される物語。モノの冒険活劇。
以前別の記事にも書いたことがありますが、どこで誰がどのように使っていたか?というような挿話をイメージする事ができます。
異国から来た物に関しては特にかもしれません。知らない世界がそこにはあるんです。
出どころのはっきりしたアンティークならリアルなストーリーを知ることもできますが。
次に、デザイン。古い物のデザインはなぜかかわいい。
たぶん狙ってはないのだけど、かわいらしいものが多い。
そういうトレンドがあったとしたら万国共通でかわいらしいということの説明がつきません。
昔のひとは人間性がかわいらしかった、ということでしょうか(笑)
もうひとつ、使用している材料の素材感や温かみを感じることができるということ。
例えばこの棚がプラスチック製で所々塗装が剥がれていたとしたらどうでしょう。
ただのボロくてちゃっちい箱です。
木で出来ているということが一目でわかるから良い。
金属や陶器にしても、自然な素材は使うほどに味わいが出てくるものです。
自然に親近感を抱くのはもはや人間の本能なんですね。
こういうところが安心感を与えてくれたり所有欲をくすぐったり雰囲気を高めてくれたりするのではないでしょうか。
100年後、プラスチック製のものが今のアンティークと同じような扱いを受ける気がしません。
残念ながら。
話を戻します。
ペンキのように木肌を隠してしまうようなペイントをする場合、塗装された上からでも木とわかるように見せることが温かみを与える上で大切だと思っています。
よってペンキで塗る場合すべすべの木だとダメなのです。
それが、木肌がでこぼこした物を選んだり部分的に未塗装部を残す、もしくはこのボックスのようにアンティーク調の加工を施す理由なのです。
オーダー時にこのような加工のご注文も承ります。
金額などお見積もりはHYTNOSホームページのCONTACTよりお気軽にお問い合わせ下さい。
商品の詳細など、言葉では説明しにくい部分は参考画像も添付して説明していただくこともできますのでぜひご利用下さい。
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