異素材で作る収納

異素材で作る収納

異素材で作る収納。

ラーチ合板という構造用合板で制作したキッチン下収納です。

 

なぜ異素材という表現をしたかというと、

通常この素材で家具を作ることはほとんどないからです。

少なくとも見たことはありません。

 

構造用合板とはその名称の通り、建物の構造として使用される板です。

壁の向こう側に張り巡らせてあるため直接見ることはできません。

 

もしかしたら、有り余るパワーを持つ思春期のご子息がいるご家庭では

壁へのパンチ・キックの破壊行動によりこんにちはしている可能性はありますが。

 

構造用の合板ゆえに見た目は荒っぽく、しかし高い強度を持ちます。

荒っぽすぎて完成するまでに手にトゲが1万本くらい刺さりました。

(完成時には磨いているのでトゲはほとんど出ていません。)

 

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なぜこの板をチョイスしたかというと、

国際ローヤル建築設計さんによる住宅の壁面に合わせるためです。

(壁が構造用合板でできています。一番下にリンクがありますのでご覧になってみてください。)

 

サイズもぴったり、壁と同じ素材なのでまるで初めから設置してあったかのようなナチュラルさ。

棚の雰囲気をスポイルしないよう、取っ手は極力シンプルなアイアン製を取り付けています。

シンプルで使いやすくてかっこいい、最近よく使っている取っ手です。

 

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上の写真は取り付け前のBEFORE。

ステンレスむき出しの状態で、

すごく格好良いのですが綺麗にスペースが空いているため有効活用したくなってしまう気持ちは否めません。

 

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グラスやお皿などの食器類を収納する場合、高さがバラバラになるので内部の棚は調整式の4段です。

特殊なキッチン台で、幅が大きいため3分割にして制作しています。

(観音開きの棚3台を並べて設置。)

 

GEH/学園東町の家|I.R.A.

 

変わった素材でオーダーしたいけど、どこも作ってくれない・・・

とお困りでしたらダメ元でご相談ください。

大抵は大丈夫、かもしれません。