高山に行ってきました。つづき
- 2014.08.09
- 日記
高山に行くならせっかくなので白川郷にも!
ということで滞在中、半日を使い白川郷方面へ。
しかし白川郷はスルーして五箇山という所へ行ってきました。
五箇山も白川郷と同じ合掌造りの集落で世界遺産にも登録されています。
実は今まで五箇山の存在は知らなかったのですが、地元に詳しい方々に五箇山の方が良いのでは?
ということを聞き、知るに至りました。
白川郷との違いですが、おおざっぱに言うと、
「白川郷(岐阜県)は規模は大きいものの観光地化してしまっている」
「五箇山(富山県)は規模は小さいが観光客が少なく、素朴な原風景を感じられる」、
こんな感じらしいです。
今回は白川郷へは行かなかったので比べることはできませんでしたが。
観光地に行きたいというよりも、伝統的な合掌造りのある原風景を見たいというのが行きたい理由なので後者を選択。
ちなみに白川郷と五箇山は目と鼻の先なので1日あれば余裕でどちらも見学することが可能です。
五箇山の合掌造り集落の規模は小さいですが、相倉(あいのくら)集落と菅沼集落の二カ所に分かれているので十分見応えはありました。
冬の雪景色がいいみたいですが、この時期も緑がいっぱいですごくきれいです。
相倉集落では、着いたとたん駐車場のじさまが全力で手招きしてきます。
誘われるままに入ってしまったのですが、他の車が1台もとまってない(笑)
後続車はぐんぐん上に上がっていくし、、、。
怪しいので聞いたら、300メートル手前の駐車場とのこと。
僕も上に行きます、と出ようとしても「上は満車だよ~」の一点張り。
ていうかみんな上に登ってってんじゃねーか!!
5回くらい同じやり取りをしましたが折れてくれないのでめんどくさくなって結局手前の駐車場にとめました。
(おいおい、上の駐車場、空いてるし、、)
まあでも300メートルの山道は気持ちがよかったので良しとしました。
相倉集落はこきりこ節の発祥の地。みなさん学校で習ったと思います。
資料館で流れていて、昔おばあちゃんがよく歌っていたのを思い出しました。
集落は今でも生活を営んでいる方々がいる住居区で、生活の様式こそ大きく変わってしまっているものの、ここで暮らしてきた人々の営みの面影は十分想像し、感じることができます。
ここでは紙すきの体験が。外国人の方が興味津々のご様子でした。
合掌造りの二階部分(厳密には屋根裏なのかな?)では蚕を育てていたそうです。(写真の蚕は本物ではありません。多分紙で出来ています。)
雪が滑り落ちるように作られた急勾配の屋根。屋根が急勾配だから屋根裏の空間が出来ます。
そこで蚕を育てて生活の糧を作ります。
そして、その重い屋根を支える梁は山の急斜面に生えた曲がったナラ。
梁が曲がっていることで負荷を左右に分散することができるのです。
何とも合理的な知恵に驚くばかりでした。
厳しい自然と向き合い現代まで残されてきた五箇山合掌造り集落。
本当にすばらしかったです。
いつまでも残していきたい日本人の貴重な財産ですね。
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