アンティーク家具、素敵な老婦人の物語

アンティーク家具、素敵な老婦人の物語

今年(2014年)で82歳になる女性、ベティ・オールディントンさんはロンドン郊外在住。不動産業を営んでいたご主人は8年前に他界しました。

現在はご主人の他界直後にベティさんの家にやってきたネコ、スコティッシュフォールドのデイジーと二人で暮らしています。

ベティ・オールディントンさんの生まれはスコットランドですが、22歳の時に劇団員を目指しロンドンに移住。

当時で築20年ほどの石造りのアパートメントに住みながら僅かな給料で生計を立てていました。

生活は苦しかったけど、夢があったし楽しかったわよ!とベティさんはおっしゃいます。

ロンドンにやってきてから6年経った1960年3月。ついに舞台に上がるチャンスがやってきます。舞台は大成功をおさめ、たちまちベティさんは注目を浴びるようになります。

その時の劇場のオーナーが、8年前に他界した夫です。

2年後の1962年、二人はロンドン郊外に家を建てて住み始めました。白い家に合わせて家具も白一色で統一。2014年の今日まで大切に大切に使ってきた家と家具。

時には紅茶をこぼしてシミができてしまったり、ぶつけてキズがついてしまったり、ネコのデイジーのツメ研ぎにされたり。。。でもそんなシミやキズはオールディントンさんの横顔に刻まれたシワと同様に彼女たちの歴史を物語ります。

と、、、いう架空の物語を勝手にイメージしながら制作した、アンティーク風の加工を施した机です。

リアルに仕上げるにはこれくらいのストーリーがあったほうが良いのです。

完成後この机を見ていると、脳が『この物語が事実である』という錯覚を起こし始めるのが不思議です。(笑)

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