エコストーブ(ロケットストーブ)作りました。

エコストーブ(ロケットストーブ)作りました。

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今回は家具ではなく、工房で使うストーブを作ったのでそのことについてです。

 

実は秋頃に作ったのですが、書こう書こうと思いながらもあれよあれよと、既に冬真っ盛りになってしまいました。

もたもたしているとすぐに春になり、たちまち暑苦しい記事になってしまうので今のうちにということで。

 

里山資本主義という本の中でエコストーブが紹介されていて猛烈に惹かれた、それが作ったきっかけです。

ロケットストーブとも呼ばれていて、その制作工程、材料の手軽さ・燃料の効率の良さ、などから震災などで大活躍したそうです。

 

広告戦略としてエコを謳う昨今の非エコ商品達には正直辟易としていますが、このエコストーブは間違いなくエコです。

燃料は家具制作時に出る木の端材。

普通は端材などお持ちでないと思います。無ければそこらへんに落ちている木の枝でも大丈夫です。

 

燃料効率は抜群。少しの木でしばらく燃えています。

そして最大のポイントは、化石燃料は使わず無限の資源である木を使う、というところ。

 

しかも内部で完全燃焼が起こるので、うまく巡航運転になれば煙がほぼ出ません。(煙も燃えてしまいます。)

不思議です。この構造を考案した人は本当にすごいと思いました。

 

 

さて、このエコストーブですが、そこそこの道具があれば簡単につくれます。

作り方はネット上にたくさん転がっているので割愛します。使う材料のみご紹介したいと思います。

 

ペール缶を2つ

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まずは本体となる部分。ペール缶というカンカンを2つ。

入手法を調べると、ガソリンスタンドに行けば簡単にもらえる、とのことでスタンドに行っていただいてきました。

(実際は簡単ではなかったです。3,4軒目でやっともらえました。)

 

そのまま使うとなんかかっこ悪いのでつやけし黒に塗装。

 

断熱材

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ガーデニングをされている方にはおなじみのパーライト。多分ですが、土とか砂のような物ならなんでも大丈夫だと思います。

パーライトを使っている例はなかったのですが、問題なく使えています。

 

結構量が必要なので大きい袋のものを買いました。

にもかかわらず、親指と人差し指でつまんで持ち上がるくらい軽い。

 

それがパーライトを選んだ理由です。

 

煙突

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正式名称は知りませんがそこらへんのホームセンターに売っているステンレス製の筒です。

中華料理屋さんの厨房にくっついてそうなやつ。

 

ほぼ以上です。

本当はもう一つ、本体の中に入れる筒があるのですが写真がないので省きます。

 

 

以上のものをちょっと細工して組み立てると完成です。

ガッツポーズに見えて仕方がないのですが、個人的には結構かっこいいんじゃないかと思っています。

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簡単に移動できるようにキャスターとハンドルを付けました。

 

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下の写真のように結構な勢いで燃えています。

さらにペール缶全体が熱を持ち、本体そのものがじんわりと暖かくなります。

 

エアコンなどの暖かさとは違い、火にあたる暖かさというのは本当に心地良いです。

じんわり芯まで温まる感じでしょうか。まるで湯船に浸かっているかのような。

 

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キャンプなどに持っていけば間違いなく人気ものです。

 

パチパチ燃える火を見ていると、「遠き山に日は落ちて」を大声で歌いたくなります。

 

アウトドア好きな方や庭つきの家に住んでいる方などなど、本当におすすめです。