小金井にある気仙沼のセレクトショップ「OLAHON」様のシェルフ

小金井にある気仙沼のセレクトショップ「OLAHON」様のシェルフ

西東京エリアはなぜか色々と縁があり、どことなくゆるい空気の流れる、好きなエリアのひとつです。
そんな西東京の小金井市にあるショップ「OLAHON」様のシェルフを制作しました。

オーナー様の出身地である宮城県気仙沼市のいいものを集めたセレクトショップです。

OLAHONについて

OLAHON(オラホン)の名前の由来は子供のころまでさかのぼります。

いいもの、かっこいいものは田舎ではなく東京にあると信じていた小学生のころ。
東京へ上京して1~2年もすると、いいもの、かっこいいものは異国の地にあると思いはじめ、
海外留学をしたり旅を重ねて確かめてみるが、その結果、
いいものは日本にあるとようやく気づいた20代。

そして2011年東日本大震災の後、いいものや美しいものまでもが
生まれ故郷気仙沼にあったんだと目からウロコが落ちる。
それと同時に、いいものやシアワセは本当はいつも
OLAHOオラホ(方言でここ、こっち側)に、足元に、すぐ目の前にあると。
そしてそれをその瞬間に感じれることがいちばんのシアワセかもしれないと。

OLAHONはそんな教訓を生かし、
日々の感謝を忘れずに笑顔でお客様をおもてなしの心でお待ちしております。

素敵ですね(^^)

お店の場所は小金井市梶野町1丁目、東小金井の駅からすぐの高架下です。
同じ1丁目、目と鼻の先にスタジオジブリのオフィスがあります。
その間の道には珈琲の移動販売をされている鶴巻麻由子さんのカフェ「出茶屋」さんが。
お花屋さんの敷地を間借りした小さなお店ですが、近所のおじさんたちがふらふらっと集まっては雑談を交わす活気のあるカフェです。
どことなく江戸の長屋文化が垣間見えます。
ジブリが好きで、以前近くに来た際ついでにうろうろしたことがあるのですが、エプロン姿の宮崎駿さんに遭遇しました。

制作したシェルフは「3段 シェルフ ナチュラル」をお店のサイズに合わせてカスタマイズしたものです。
サイズアップ+1段増の4段になっています。

気仙沼で製造されている海産物や調味料など、たくさんの商品が並んでいます。
東日本大震災の被害が大きかった気仙沼ですが、こうしてたくさんの商品が並んでいるのをみて、なんだかホッとした気持ちになりました。

ファブリックやキッチングッズ、80代のおじいさんが作るまな板なども。
気仙沼の方達のいろんなエピソードや想いのこもった食品、手作りの品々が並んでいます。
ぜひ足を運んでみてください。

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話は脱線しますが、家具を作り始めるきっかけとなったある事例が気仙沼にあります。

気仙沼のある三陸はリアス式海岸という特有の地形から、近海に多くの生物が集まる世界でも有数の漁港群です。

しかし、昭和30年代後半からじわりじわりと海の生物が姿を消し始めた。
近代化によるコンクリート化や生活排水、埋め立てなどが進んだことなどが表面的な原因ですが、気仙沼でカキ養殖業を営まれている畠山重篤さんはもっと重要なことに気がつきます。

豊かな海を作るには海の生物のエサとなる良質なプランクトンの発生が必要不可欠。
そのプランクトン発生の鍵は山にあるのではないか。

昭和20年代〜30年代にかけて、政府は「拡大造林計画」を行いました。
戦後復興に大量の木が必要になる。
山という山の天然の広葉樹を伐採し、成長の早い杉などの針葉樹に置き換えます。
さらに燃料革命が重なった。
薪となる広葉樹の需要が下がり価値が下落、「拡大造林計画」は加速します。
これらが原因となり、次第に山から生き物が姿を消していきました。

自然の姿を壊された山はやせ細り、山から川へ、川から海へ、という本来あった自然界の連鎖がストップしてしまいました。
これはまずいことが起きている!と、畠山さんは針葉樹を間伐し、代わりに元あった広葉樹を植え始めます。

「森は海の恋人」運動という活動を続け、次第に三陸の海に生き物が戻ってきました。
言われてみれば当然のことですが、生物は自然環境に合わせて誕生し進化をしています。
人間の勝手で突如そのハシゴを外されたら・・。

土砂崩れや花粉症は「拡大造林計画」の悪しき置き土産。
食べる物を求めて人里に動物が降りてくる、これも山にエサがなくなってしまったためです。
現在、全国的の山々に植えられてしまった杉たちは、使い道もなく、切っても一本数百円の値しかつかず切ることができない。大きな問題となっています。

間伐を必要としている山が日本全土にある。
この木を消費できれば、と思ったのが家具を作り始めたきっかけです。
やがては全て国産の間伐材のみで家具を作りたい。
まだまだ程遠いけど。
余談が長くなりましたが・・・
そんな大義名分のようなものが家具作りの背景にあります。